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重願寺由来

 当寺は當知院本誓山重願寺と号し、大阪都市計画の谷町線拡張により昭和37年に現在の額田に移転した浄土宗のお寺です。

 

 総本山は京都の知恩院。豊臣秀吉の本願で、文録3年(1594)5月18日に岸譽雲海上人が開基しました。現在の住職は19世忍譽行雄です。


 御本尊の木造阿弥陀如来様は座像で像高140センチ、頭高46センチ、膝張108センチで、その姿は木彫全金色で定印を結び、船形光背を負い、重蓮台に座して藤原時代の特徴を残しています。
 

 多寶塔におまつりしている聖観音様は立像で高さ105センチ、お顔は温和で藤原様式の優美な観音様です。


 この観音様は大坂三十三ヶ所観音めぐりの第17番札所として江戸時代以来信仰され、近松門左衛門作『曾根崎心中附り観音めぐり』の中にも『17番に重願寺、ここからいくつ生玉の、本誓寺ぞと伏拝む』と重願寺の事が記載されています。


 現在重願寺は近鉄奈良線『額田駅』改札口前を山へ200Mの坂道を登ったところにあります。(登るのはチョットしんどいところにございます)。元は真言宗不動寺の後で別名長尾寺といい、慈雲尊者ゆかりの寺でしたが、明治6年に廃寺となりました。

 

 大阪市内が一望できる境内には慈雲尊者歌碑をはじめとして、そのほかには大坂夏の陣『大坂城かえる石』『大坂刀匠碑』『井上真誡墓碑』2代目桂文枝の『桂塚賛成者碑』など様々な石碑が奉られています。

 

 隣接する山は生駒山系にあるため、猪、野鳥、タヌキなども住んでおり、季節ごとに桜、さつき、しゃくなげ、蓮、紅葉と四季を感じることができます。(なお、お寺の前には枚岡公園無料駐車場もございます)

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